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宮古島Style [ presented by Miyakojima City ]

宮古島Style [ presented by Miyakojima City ]

episode.4

美味しいものアイランドを食べつくす旅はいかが?

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episode4
  • 「食」

ここはうまむぬパラダイス

「うまむぬ」とは宮古島の方言で“美味しいもの”という意味。

南の国のような気候に琉球王朝から伝わる中国大陸の文化のチャンプルー。

フルーツ、野菜、海鮮、お肉。海の幸も山の幸も、美味しいもの地産池消でいただきます。

美味しくて体にいい沖縄の伝統的な「島やさい」。長寿県として注目される沖縄では昔から家庭料理に用いられ伝統的に食されてきた農産物を親しみを込めて“島やさい”と呼んでいます。色や形、味も独特な島やさいは健康や美容に欠かせない栄養素がたっぷり。季節の変わり目となる春先の島やさいはどれもパワフルで美味しいのです。

9つもある漁港からは毎日新鮮な海の幸が届きます。色鮮やかな魚を初めて食べる方はちょっとびっくりするかも。でもとっても美味しいんですよ!また、かつおの島、伊良部島は一本釣りで有名。お肉だって、「幻の牛」と言われる“宮古牛”も。もちろんみんな大好き“宮古そば”もね!

あぁ、宮古島は美味しいものが詰まってる。

宮古そばと沖縄・八重山そばの違い

「宮古島にきたら宮古そばを食べたい!」という予定を立てているそこのあなた、沖縄県には大きく分けて4つのタイプのそばがあることをご存知ですか?

そもそも沖縄そばのはじめは宮廷料理でした。起源にはいろいろ説がありますが、中国から中華麺が伝わったものがルーツだと言う考え方は共通。当時は小麦粉が非常に高価だったため、宮廷料理として食されており 一般的なものではありませんでした。

沖縄本島の「沖縄そば」が最もポピュラーなそば。麺は全体的にやや太めで、具は豚の三枚肉とカマボコ、スープは豚骨とカツオダシが使われます。薬味としてショウガやネギが添えられています。そう、みなさんが「沖縄のそば」といえばこれ。戦前はかん水の代わりに木灰が使われていましたが、今でも、木灰を使っているお店もあります。(『木灰』は「もくはいそば」や「もっかいそば」と呼ばれたりもします。)

続いて「八重山そば」はお隣の石垣島を含む八重山諸島のそば。細くて丸い縮れの無い麺に、ほんのり甘みのあるスープ、細切りにした豚肉とカマボコを盛るのが特徴です。ピパーツというコショウに似た香辛料がよく合います。

沖縄本島の約400km東方(宮崎県の真南)に位置する大東諸島の島で南大東島に由来する沖縄そば「大東そば」も個性が強い一杯。麺は太く不揃いで、縮れが強いのが特徴的。茹で置きや油処理を行わないので生めん独特のコシがあります。

そして最後に、宮古島に来たら絶対食べたい!と人気の「宮古そば」の特徴は、麺が縮れのないやや細い平麺。八重山と比較するとアッサリした味が多いのも宮古そばならではですね!トッピングは、カマボコ、三枚肉やソーキ、野菜、ネギなど。でも、みなさんがイメージするほど紅生姜をトッピングしているお店はあまり無いかも。

また、宮古そばは、具の見せ方にも特徴があります。他の地域では、そばの上に具を載せるのが普通ですが、昔ながらの宮古そばはそばの下に具を隠していました。諸説ありますが「具が乗っていると贅沢に見えてしまうので、人頭税の取り立てが厳しい時代に具材を麺のなかに隠すことで貧しさをアピールした」という説が濃厚です。今では殆どのお店が具を上に乗せているので、豊かになった証拠かもしれません!

宮古島の人は週にいったい何杯そばを食べるの?というほどみんなそばが大好き!宮古島のソウルフードと言えばと聞かれたらまず間違いなく「宮古そば」でしょう。

同じ沖縄でも地域ごとに特色があるそばの魅力、離島のそば巡りを楽しむ方も多いのです。あなたはどの地域のそばがお好きですか?

宮古牛

グルメのあなたはもう気づいているかもしれませんが、宮古島には“幻の牛肉”と言われる「宮古牛」というブランド牛があるのですが、その美味しさと、なぜここまで希少価値があるのかをちょっと自慢させてくださいね。

宮古牛は噛みしめればその身は柔らかく、脂に甘みがあり、極上の霜降り肉で一見脂っこそうに見えても味わえば驚くほどあっさり。食べ方としては鉄板焼や焼き肉、しゃぶしゃぶといった「牛をダイレクトに食べる」調理法でいただくとその美味しさが際立ちます。ほっぺたが落ちると言えば大げさのように聞こえますが、あ、今頬が緩んでる、と気づくほどの自慢の宮古牛。これを食べずに宮古を発つのはもったいない。

そして、もうひとつの自慢ですが、みなさんが普段口にしているブランド牛、もしかしたら宮古島生まれかもしれませんよ。宮古島で生まれた多くの牛は、島外で育てられ、誰もが知る有名ブランド牛になります。つまり、全国のブランド牛農家さんがこぞって認める宮古牛、その質、その遺伝子が牛のプロに認められており、業界では常識なんだとか。

育て方も特徴的で、この海に囲われ、琉球石灰岩という特別な土地で育った干し草や、ミネラルたっぷりのお水で育っていることも特徴の一つ。なるべくストレスを与えず、一頭ずつ家族のように育てているので年間150頭ほどしか出荷されいないのも“幻の牛肉”と言われる所以。

宮古島に来なければ味わえない、幻の牛肉「宮古牛」を堪能してください。

県魚「グルクン」とアギヤー漁

沖縄本島から南に300km。人口およそ6,000人の伊良部島。昔ながらの伝統的な漁法で、とっておきの海の幸がたのしめます。それは、沖縄の人にとって馴染みの深い魚、グルクン(タカサゴ科の魚の総称)です。肉厚の身と上品な甘さが魅力です。外はサクサク、中はふっくらの唐揚げが定番で、宮古島の日々の食卓にも登場する、飽きのこない味わいです。

伊良部島の周りに広がる県内最大級のサンゴ礁。そこがグルクンの隠れ家です。船団を組み漁に出発。潮の流れを考慮し、長年の経験と勘でポイントを絞ります。

群れが見つかると手早く網を投げ入れ、酸素ボンベを背負った漁師が次々と海に飛び込んでいきます。この漁に欠かせないのが、高度な潜水技術をもった漁師です。サンゴ礁で暮らすグルクンは、底引き網などでは獲れないのです。漁師さんはサンゴを傷つけないよう、手作業で網を設置していきます。

仕掛けは全長60mの袖網と直径10mの袋網。袖網で魚の逃げ道を塞ぎ、漁師が一丸となって袋網へ追い込みます。グルクンの追い込みに使うのはサッビャと呼ばれる道具。手元の金具を鳴らし、先端の紐の動きでグルクンを脅かします。一目散に逃げるグルクン。その後には息を合わせて列を成す漁師たち。網の外へは逃しません。

袋網にグルクンを追い込むと素早く袋網を閉じます。この網を上げる様子から沖縄では「あげる=アギヤー」と呼ばれています。

見事なチームワークで大量のグルクンを獲ってくる漁師たちは「伊良部のグルクンはおいしかったねと言ってくれるのが一番嬉しい」と答えます。美ぎ海育ちのグルクンを伊良部の男たちが沖縄の食卓へ届けます。

明治時代に糸満の漁師が確立したアギヤー漁法、かつては沖縄県内で盛んでしたが、現在は佐良浜集落の数名だけが行っているといいます。にもかかわらず、沖縄の市場にあるグルクンの7割強は、この佐良浜集落で獲れたものだそうです。沖縄旅行でグルクン料理に出会ったときは、伊良部島のアギヤー漁師を思い出してくださいね。

鰹の町、伊良部島

なぜ佐良浜で鰹漁が始まり、栄え、これまで続いてきたのか?沖縄県内で唯一、鰹の一本釣と鰹加工場が現存する魅惑の島、伊良部島。南洋鰹漁時代(1960〜70年代)に栄華を極めた伝説の漁師町佐良浜。

佐良浜の代名詞ともいわれる鰹の一本釣り漁は100年の歴史を有し、機械化や大型化が進み漁船の数が減る中、現在も4隻の鰹船が佐良浜港に在籍しています。東シナ海に浮かべたパヤオを中心に操業しており、沖縄県における鰹漁獲の実に8割近くを水揚げしています。

パヤオ漁法とは浮き漁礁のこと。浮き漁礁というのは岩などによって海底に形成された隆起部で、魚が集まって漁場を形成している箇所のことです。そこに人工的に浮力をつけた人工物を設置し、漁場にするのがパヤオ漁法です。漁礁には廃船などの人工物を海底に沈めて人為的に形成した人工魚礁などもあります。

浮魚礁の利用が盛んなフィリピンでの呼称にならってパヤオと呼ばれていると聞きます。そしてこのパヤオ漁法の導入は伊良部が日本初なのです。伊良部島は鰹漁のメッカ。ハイシーズンの7月~9月には毎日のように、大漁旗を掲げ音楽を鳴らす鰹漁船をみることもできます。

また、漁協で取れた鰹は「鰹節」や「なまり節」となり、特に伊良部の加工場のなまり節は手火山式焙乾製法と呼ばれる伝統の製法を継承し、地元で取れるモクマオウの木で焙乾(燻製)します。この伝統製法により、だし汁にしても濁りがなく、鰹節本来の味と香りと旨みがぎゅっと詰まっています。お肉が貴重な時代、鰹はお肉の代用品。今でも宮古島のチャンプルーは、なまり節を使ったレシピが食卓に並びます。

また、伊良部島の伝統行事、大漁祭りがあります。地元漁師、伊良部漁協が中心となって主催するこの「大漁祭り」のハイライトと言えばやっぱりオオバンマイ。鰹漁船の船首から岸に集まった参加者に向かって鰹やシビ(キハダマグロの幼魚)のぶつ切りを投げ込む伝統「オオバンマイ」はまさに大漁を祝うお祭りです!

伊良部島は1310年に宮古島から移住したのが始まりと言われていて、こうした古くから伝わる伝統行事(神事、祭事など)が今も色濃く残っています。鰹の島、伊良部島。漁師町の空気が漂う、ノスタルジックな昔らしさが残る島。

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美味しいものアイランドを食べつくす旅はいかが?