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宮古島Style [ presented by Miyakojima City ]

宮古島Style [ presented by Miyakojima City ]

episode.1

あなたに魔法をかける島、宮古島。

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episode1
  • 「陸」

あなたに魔法をかける島、宮古島。

宮古島といえば、とびきりの海ですが、たとえ水着を持たずに来島しても、陸(おか)には陸の楽しみがあります。

そして陸と人にハマってしまった人ほど、思い焦がれて何度もリピートしてしまうと聞きます。

その思いは、来ないと治まらないというやっかいなもの。

くれぐれもお気をつけください。

ここだけの話ですが、宮古島は大陸です。山のない宮古島では、目に入る景色の3分の2を占めるのが空。そしてサトウキビ畑が、どこまでも、どこまでも続きます。車で2時間もあれば一周できてしまう小さな宮古島ですが、その広大な風景は、まさに大陸なのです。

宮古島は合衆国でもあります。池間、伊良部、来間の3つの離島はもちろんのこと、一番広い宮古本島でさえも、集落ごとに、言葉や文化、その成り立ちが異なります。もっといえば、顔つきや身体つき、性格も違います。まるで合衆国のような宮古島です。

そして宮古島は神秘に満ちた伝説の島です。島のそこここに、不思議な話が残されます。ここでは、伝説は単なる伝説ではなく、つい昨日の出来事のように、まるで知り合いか親戚の話のように、人々は口にし、場合によっては現実とつながってしまうリアルでもあるのです。現象と幻、神さまと人間、死者と生きている者たち…かつて日本中にあったはずの、境界があいまいな漠然とした時空間が宮古島には残されているような気がします。

宮古島大陸へようこそ。じっくりと陸路を歩けば、不思議で壮大な物語がひょっとして、あなたに魔法をかけるかもしれません。

なにはともあれ漲水御嶽

宮古島には大小合わせて1000を超える御嶽(うたき)があるといわれています。御嶽とは、島の神々を祀る神聖な場所。霊験あらたかな人物が埋葬されていたり何らかの理由で霊性を宿す場所であったりその由来はさまざまですが、島の人々の信仰を集め、暮らしに深くかかわっています。

中でも漲水御嶽は特別な存在です。

島を出るとき、帰ってくるとき、人生の節目のとき、漲水御嶽に手を合わせ、報告し、願います。それもそのはず、ここには宮古人の始祖といわれる宮古島創生の神が祀られているのです。

漲水御嶽の創世神話と人蛇婚伝説

宮古島に人があらわれるよりずっと昔、古意角(コイツヌ)と姑依玉(コイタマ)という男女神が島に降り立ち、この地に居を構えました。2神の間に子ができ、その子らの間にも子ができ、宮古島民の祖となりました。

そして時がたち…

平良の住屋の里に、14、5歳の娘がいました。箱入り娘でしたのに、娘はお腹に子を宿してしまいます。娘によると、夜な夜な美しい若者がどこからともなくやってきて夢心地で夜を重ねるうちに、この体になってしまったとのこと。

どこの誰ともわからぬ男が相手と知り、両親は慌てます。そして、長い麻糸を通した針を、男の髪に刺すようにと娘に命じます。

夜が明けて、男が帰った後、麻糸をたどっていくと、そこは漲水御嶽。針をさされた大蛇が、とぐろを巻いているではないですか。

その夜、娘は若者の夢を見ます。

若者は、宮古創生の神、古意角であると名乗り、島を守る神を創るために、娘のもとに通った。女の子が3人生まれるから、3歳になったら漲水御嶽に連れてくるようにというのです。

3年後、娘が子どもたちを漲水御嶽に連れて行くと、中から大蛇があらわれ、子どもたちを連れて天に昇っていきました。



そして、その娘が住んでいた住屋には、今でもその子孫が暮らしているさーと、島の人はうわさします。

宮古神社と3人の英雄

漲水御嶽から石畳の道を登ったところに、宮古神社があります。神社庁に登録されている、日本最南端の神社です。

ここには、14世紀から16世紀に宮古島を統一した3人の英雄(豊見親)が祀られています。目黒盛豊見親、与那覇勢頭豊見親、仲宗根豊見親の3勇者の偉業は日本の教科書にはけして書かれることのない、宮古島の歴史です。

3人の子孫は、今の宮古島にも大勢暮らしています。足利尊氏や織田信長が親戚のおじいだという人にはなかなか会うことがありませんが、この島では、居酒屋で知り合ったおじさんが英雄の子孫だなんてことは、ちょいちょいあることです。

降り井(ウリガー)を巡る

宮古島の井戸(ガー)巡りも、興味深いものです。川のない宮古島では、水の確保を天水と自然壕から湧き出す泉に頼ってきました。泉の多くは地下深くにあり、手掘りの長い階段がしつらえてあります。

水は命の源。湧水には神が宿ります。井戸を訪ねれば、そこにはきっと、お線香がそっと供えられてあるはず。水道の蛇口をひねれば水が出る今でも、人々は、水への信仰を忘れることはありません。

大和ガー

1720年頃につくられた役人専用の井戸です。近くには庶民の井戸、ブトゥラガー、牛馬のための井戸などもあります。

盛加ガー

平良近郊の降り井の中では最大の盛井ガー。103段の石段には、水汲みの女性やこどもたちが踏みしめた跡が残ります。

友利のアマガー

インギャーマリンガーデン近くにあるアマガーも大きな降り井です。この付近に上水道が敷かれたのは昭和40年。それまでは、生活に欠かせない貴重な水源でした。

来間ガー

来間島でただひとつの井戸が来間ガー。現在は、港側の道路から車でいくことができますが、かつて、島の人たちは、断崖絶壁につくられた100段の階段を、毎日、何度も昇り降りして水を汲みました。

サバウツガー

池間島から伊良部島の佐良浜地区に分村して以来、240年の間、人々の暮らしの水を支えてきました。遠い昔、ここから臨むふるさと池間を、人々は想ったのかもしれません。

大野山林で鳥の声を聴く

もしもあなたが、宮古島のワイルドライフに興味があるならぜひ、行っていただきたいのが大野山林です。

平坦な宮古島に秘境や、奥深いジャングルはありませんが、面積119haの亜熱帯の森は、渡り鳥の飛来地。アカショウビンやサンコウチョウ、キンバトなど珍しい鳥たちのさえずりを聴き、かなりの確率で、手の届きそうなほどの距離でその姿を見ることができます。

どこかで猫のような鳴き声がしたら、それは、きっとクジャク。他所から持ち込まれた外来生物ではありますが、森の中で、羽を広げたクジャクにバッタリなんて幻想的な体験も!万が一、全身真っ白な幻のクジャクと出会えたなら、それは間違いなく幸運のしるしです。

なによりうれしいのは、なんと「宮古にはハブがいない」のです。どうぞ、安心してずんずん探検してください。

橋を渡るってエキサイティング

宮古島には3つの大橋があり、池間、伊良部、来間の3つの離島と宮古本島を結んでいます。橋を渡ることは、もうそれ自体が絶景を体感するエンターテイメント!すべての橋が無料なので、心ゆくまで何度だって往復してください。

神の島、大神島をのぞむ池間大橋からは、青という青が複雑に綾なす池間ブルー。東洋一の前浜ビーチを眼下に見下ろす来間大橋からは、クリアに輝く来間ブルー。そして、橋の造形そのものが美しい伊良部大橋からは、紺碧の伊良部ブルー。

3つの橋から見る海と景色にはそれぞれの個性があり、季節によって時間によって、また違う美しさを魅せてくれます。

池間大橋

全長1,425m

1992年2月に開通

周囲に広がるエメラルドグリーンの海、その先に西平安名岬や大神島を望む優れた景観のために、宮古島を代表する観光地のひとつ。

来間大橋

全長1,690m

1995年3月13日に開通

もともとは農道として整備された橋で、農道橋として日本最長でした。

伊良部大橋

全長3,540m

2015年1月31に開通

無料で渡れる橋としては日本最長でマリンブルーの海中を突き進む長大橋からの眺望は大人気。

泡盛酒造所を訪ねる

沖縄県の中でも、呑べえが多いといわれる宮古島。全沖縄が恐れる、エンドレスに杯が回るオトーリのある宮古島。島の暮らしに泡盛は欠かせません。泡盛のことを、島の人は、愛を込めて「シマ」と呼びます。そして宮古には宮古のシマがあります。

宮古島には現在、6つの酒造所があり、それぞれに原料の米や酵母、水にこだわり、よりうまい酒づくりに力を注いでいます。

居酒屋で呑み比べるのもいいですが、酒造所を訪ねて、シマづくりの現場に触れてみるのはいかがでしょう。見学コースのある多良川酒造はじめ、事前予約で、伊良部島の宮の華酒造、渡久山酒造でも見学や試飲が可能です。

展望台から叫んでみる

感動すると叫びたくなるのはどうしてなのでしょう。感動の叫びは、誰にも平等で純粋で、ストレートで快感で日頃のいらいらや悲しみや嫉妬や怒りやあんなことやこんなことをいとも簡単に吹き飛ばしてしまう力があるような気がします。

さあ、高いところへのぼりましょう。理屈も理由もいりません。そこには、叫ばずにはいられない感動が、きっとあなたを待っているはずだから。

牧山展望台(伊良部島)

伊良部島でもっとも高い場所にあり、伊良部大橋が一望できます。展望台付近は公園になっていて、地元でもっとも霊性が高いといわれる御嶽もある聖域です。

フナウサギバナタ(伊良部島)

「船を見送る岬」という意味があります。寒露の頃、本州から渡ってくるタカの一種、サシバをリアルにかたどっています。

竜宮展望台(来間島)

その名のとおり、竜宮城をイメージした展望台です。絶叫をお望みなら、最上階に到着するまでは、顔をあげず足元だけを見て。そして最後にとっておきの…

池間大橋展望台(池間島)

お土産屋さんの2階屋上ですが、コバルトブルー、ターコイズ、エメラルドグリーン、ソーダブルーと青色の層に輝く池間の海を一望!

絶景。ただし、いわくつき。

宮古島に絶景ポイントは数多くあります。その中には、ただ美しいのではなく、なにか、ただならぬ凄みを感じる場所があったりもします。そしてそこには、ほぼ決まって悲しくも切ない、もしくは、背筋も凍るような恐ろしい伝説が残されているから不思議です。そんな物語を探して歩くのも、宮古旅の面白さかもしれません。

だって、宮古は「いわく」にあふれているんですから。

東平安名埼とマムヤ伝説

宮古島の最南端にある東平安名埼は、日本都市公園百景にも指定される景勝地。岬の右側は太平洋、左側は東シナ海という地球規模のスケール、断崖絶壁にはさまれ、細長く伸びる台地、そして潮の満ち引きで、さまざまな表情を見せる海は、ときに荒々しく、激しさをもって迫ってきます。

ここに残されるのは、美女マムヤの悲恋物語。傷心したマムヤは、ひとり東平安名埼の洞窟に身を隠し、最後には崖から身を投げ死んでしまったと伝えられます。東平安名埼には、まるでマムヤの霊を慰めるかのように、四季折々の花々が咲き乱れています。

通り池と人魚伝説

伊良部島と細長い入り江をはさんで隣接する下地島。その西海岸に、通り池はあります。宮古は、サンゴ礁が隆起してできた琉球石灰岩でできています。もとがサンゴなので、雨や波の浸食を受けやすいのです。島は自然にできた洞窟だらけなのですが、その中でも通り池は、複雑で不思議な地形をしています。ぽっかりと開いた二つの目のような池は、いつも不思議な青さをたたえ、幻想的な空気がただよいます。

継子殺しの母の悲劇、そして、漁師にとらえられ、半分食べられてしまった人魚と津波のお話し。

ここには、とても恐ろしいふたつの伝説が残されています。それだけに、なのでしょうか。通り池は、不思議な力が宿るパワースポットとしても注目されています。

宮古島まもる君の真実

雨の日も風の日も、交差点や道路わきに立ち続け、市民の安全と幸福を見守る宮古島まもる君。その存在は、ただの警察型人形ではありません。住民票が交付され、『宮古まもる君のうた』がつくられ、攻略本が出版され、交通事故で負傷すれば、市長自らお見舞いにかけつけるほどのヒーローなのです。

妹まるこちゃん含め、現在、まもる君は19人。実は全員が内地からの移住者です。かつて、警察型人形は全国各地に勤務していましたが、いつしか時代遅れとなり退職。宮古島で、彼らのセカンドキャリアが始まったわけですが、第2の人生が、こんなにも華々しくなるとは、たぶんまもる君自身が一番驚いているのではないでしょうか。

宮古上布という極上

宮古上布を知っていますか?トンボの羽にもたとえられる薄さと堅牢さは麻織物の最高峰とも称され、国指定の重要無形文化財にも指定されています。

宮古上布の材料は、島内でよく育つ苧麻(ちょま)という植物。島ではこれをブーと呼んでいます。島のおばあたちは、ブーから髪の毛よりも細い糸を績み、糸は藍や島の身近な植物で染められ、織られ、砧うちで艶やかになめされます。

材料の収穫から複雑な工程のすべてが島内で、ていねいな手仕事によっておこなわれているのです。極細の糸で緻密な文様を織りだしていくのは大変な作業。糸績みから一反の布が誕生するまで、ときには何年もの年月がかかります。

上野にある「宮古島伝統品工芸センター」では、宮古上布の歴史と技に触れ、上布や宮古の織物の加工品を手軽に購入することができますよ。

佐良浜のカツオ一本釣り

あまりイメージがないかもしれませんが、宮古島は実はカツオの島でもあるのです。

伊良部の佐良浜では、昔ながらの一本釣りがおこなわれていて、沖縄県産カツオの7割以上が、佐良浜に水揚げされたもの。

一本釣りにかかるのは、主にカツオとマグロ、そしてシイラなど。宮古近海でとれるので、出漁した船は数時間で帰ってきます。つまり、日戻りのカツオやマグロが、その日のうちに、新鮮なまま食べることができる、というより、それが佐良浜の当たり前。

水揚げされた魚は、市内の居酒屋さんにも、超特急で届きます。居酒屋さんにいったら聞いてみてください。

「今日のカツオ入ってる?」

ざわわの風景

初めて宮古を訪れたなら、見渡す限りのサトウキビ畑に驚くかもしれません。ここには「ざわわざわわと風がとおりすぎる」風景があります。

それもそのはず。島の半分を占める耕地の7割はサトウキビ畑。台風でぺしゃんこになぎ倒されても、数日後には、むくむくとたくましく起き上がるサトウキビは島にとってなくてはならない農作物です。

冬。宮古島にもぴしーぴしーと冷たい風が吹き始めると、サトウキビがいっせいに穂をつけます。夕陽を浴びてきらきらと、金色に光る穂の海はこの季節に訪れた者だけが味わえる至福の美。そしてそれは製糖期の合図でもあります。刈り取ったキビを積んだ大型トラックが往来し、製糖工場からは甘い香りが漂います。工場は冬の3か月間だけ、24時間体制で稼働するのです。

そして下地島から世界へ

ちょっと未来の話をしましょう。

下地島に新しい空港「みやこ下地島空港ターミナル」がオープンしました。ここは長い間、パイロットたちが、離着陸のトレーニングに使ってきました。着陸したかと思うと、またあっという間に飛び立っていく、というダイナミックな光景が、かつては頻繁に見られました。青い空と海、飛行機という、フォトジェニックなシーンが人気を呼び、ずいぶんと賑わっていたものでした。そして、ここから多くのパイロットたちが育っていったわけです。

時代が変わり、ほとんど使われなくなった下地島空港。これからどうなるんだろうと、島民たちは見守っていましたが、2019年3月に新しい空港としてよみがえりました。

下地島と本土を一直線で結ぶ路線は、島の人にとっても観光客にとっても朗報です。そして、この空港は世界ともつながっています。香港への直行便就航を皮切りに、今後多くの国際線就航が期待されます。

かつては海から人やものや文化が、この島に流れてきました。そしてこれからは、空から!宮古島の未来。どんどん面白くなると思いませんか?

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あなたに魔法をかける島、宮古島。