朝日も気持ちいい。
お散歩コースにぴったりな道。

朝のお散歩はやっぱり気持ちがいい。日差しも柔らかいし、冬の宮古島は本当に快適に過ごせる。初めての場所に行ってドキドキすることもあるし、小さな発見ができればまた、沖縄に来た思い出が一つ増える。

犬の言葉が喋れればもっと素敵なんだろうなといつも思う。でも、飼い主の言葉をペットは理解している。私が海を見つけて「海まで競争ね！」というと、「もっと近くで見てみたいね！」とワクワクしているかのように一緒に走り出す。ふたりでいると世界は平和に思うけれど、特にこの宮古島の「自然そのもの」の中にいると、私が人間として生きていることも忘れてしまいそうになる。

ペット可の一棟貸しペンション。
今日はふたりだけでのんびり泊まろう。

ペット連れで宿泊できるホテルやペンションが宮古島には沢山ある。どこにしようか迷ったけれど、せっかくゆっくりしに来たんだし、少し離れたところで静かに暮らすように旅をしてみるのもいいかなと思う。

芝生の感触が気持ちいいのか、大はしゃぎ。朝からとびっきりのお散歩に、海の上の大冒険…本当に元気だなぁ。でも私、ちょっと疲れちゃったから一休みしようかな。ゆっくりしたら、一緒にご飯を食べに行こう。今日のお食事はスペシャルだから、楽しみにしててね。

お店に向かう途中にも、沖縄らしさ、宮古島の風景がこころを落ち着かせてくれる。軒に咲いた花やシーサー、独特の塀。言葉を持たないはずのひとつひとつの物たちが「急がなくていいよ」と話しかけてくる。旅行は好きで色々なところに行くけれど、ここには不思議な魅力がある。

ペットも同伴できるご飯屋さんでは、メニューも特別な物を用意してくれるのが嬉しい。ほら、いつも人間だけが美味しいものを食べてて、横で羨ましそうに見られるのがたまらないって、あるでしょ？けど、今日は一緒に美味しいごはんが食べられるね。

雲がゆっくり流れる夕暮れに少しずつ癒されて。

こんなにのんびり過ごせるなんて、今日は夢のような一日だった。ペット同伴の旅は色々制約があるかもしれないけれど、ペットと一緒にゆっくり過ごすことを許してくれる宮古島という土地は、どこよりも贅沢な時を過ごせる動物好きの理想郷に思える。

島が観光地として賑わい始めるちょっと手前のこの時期。騒がしくも無く、ごく日常的でありながらも、普段の都会生活の無機質な静寂とは違って、温かく見守ってくれるような静かさがある。これが宮古島の空気なのかもしれない。